LECTURES
LECTURES
すこしでも役に立てればとドラム講座をはじめました。最初から難しいテクニックや難解なリズムに挑戦するのも良いですが、基礎をしっかりと身につけておかないと、要所で立ちはだかる壁を乗りきる事が難しくなります。派手さはありませんがこれだけは...というものをいくつかピックアップしました。
ショートカット
1. 左足
左足に要あり
どうしても忘れがち、というか、やってない方も多い左足でのカウント。これは必ずやりましょう!はっきり言って必須です。アマチュアドラマーの方々、ちゃんとやってますか~?しっかりとできてないと意味がありませんよ。うちの生徒でも「左足さえ無ければなあ...」という意見を聞きますが、それはダメです~。人間で例えるなら「ちゃんとした呼吸が出来ていない」ことと同じなのです。
▶︎LECTURE1
どれもテンポ80からやってみましょう。目的は左足を正確に踏むこと。早いテンポもいいですが、最初は「正確さ」を念頭におきましょう。
▶︎LECTURE2
ここで注意。休符のところでは何もしないというワケではありません。休符もふくめ、かかとで4つカウントして「2と4だけつま先も少し上げて踏む→2と4だけハイハットで音が出ている」状態。いつでもどこでも何をやってても、この状態をしっかりキープできるように練習しましょう。これができていなければ先が無いと言っても良いぐらい重要です。がんばりましょう!
▶︎LECTURE3
だんだんと難しくなってきましたね。頭に3の文字が付いてるところは3連符。最初の四分音符(タンタンタンタン)の1個(タン)に3つづつ音を入れましょう。
▶︎LECTURE4
一見簡単そうに見えて、上のリズムより数倍むずかしくなります。よく見ると3連符が2種類あります。最初の1小節に6つ音が入ってるところがくせものです。2拍3連と言いますが、さて、正確に左足を踏めるでしょうか~
それでもやっぱり左足
2拍3連はうまくこなせたでしょうか?初級編その2では、最初に訪れる壁である2拍3連を中心にレクチャーします。
▶︎LECTURE5
3連符を普通に叩いていって次の小節は左手だけ叩かない。もしくは音の出ない所を叩く。意味が伝わりますか?右手のテンポは変わらず左足も書いてありますが入れなくて良いままになります。2拍3連について大体わかりましたか?つまり、普通の3連符の半分のスピードになるワケです。さて問題は左足。何が問題かというと、手と一緒のタイミングで左足は鳴っていないのです。2拍目、4拍目にスネアの音が無い状態なのです。さあコマッタ...。
▶︎LECTURE6
2拍目、4拍目は左手で叩く状態になる事はわかりましたか?という事は「休符をしっかりとらえてないと叩けない」という事になるのです。だんだん左足がなぜ重要なのか少しずつ見えてきましたか?
▶︎LECTURE7
左右バランスよくできる。非常に効果的な練習例。ウォーミングアップにもオススメです!
▶︎LECTURE8
今度は裏2拍3連。2拍と4拍に音が来る練習です。1と3拍目は休符ですよ~。
▶︎LECTURE9
さらに練習例です。慣れるまで難しいですが、絶対的に必要です。ドラムセットが無くても練習は可能ですので、こつこつと頑張りましょう!
2 手
左右のバランス
2拍3連はうまくこなせたでしょうか?初級編その2では、最初に訪れる壁である2拍3連を中心にレクチャーします。
▶︎LECTURE10
左右バランスよく鍛えられる練習例です。ウォーミングアップに最適です。シングルストロークは最初に練習するものですが、最終的には上級者になっても欠かせない練習とも言えます。単純なだけに奥が深く、極めようとするならば時間をかけて取り組むべき練習です。ポイントは早いテンポで叩くことより、きれいな軌道でいい音を鳴らすことです。また、無理にテンポを上げて執拗に取り組むと手を壊します。手の力を抜き、脱力した状態で取り組みましょう。
▶︎LECTURE11
慣れてきたらこちらも。
▶︎LECTURE12
そして倍、さらに倍の練習例もチャレンジしてみましょう。いろいろなストロークで練習する事をオススメします。モーラー、ウイップ、手首を固定し指だけなど、チャレンジしましょう。初心者や中級者は、単なるトレーニングとしてシンプルに取り組みましょう。理由はモーラーなど無理して取り組むと手を壊してしまうからです。モーラーやウイップモーションなどは、専門の人の指導の下にやることをお勧めします。ここでの目的はテンポアップではなく、あくまで左右のバランスと無駄のない脱力されたストロークです。くどくなりますが、譜面だけの情報でそれらをやると腱鞘炎で悩むことになります。ご注意!まずはきれいなストロークをめざしましょう!
ダブルストローク
初級者には壁でしょう~。そして『できるよ!』っていってる方ももう一度見てみましょう。
▶︎LECTURE13
まずは一般的な練習例をおさらいしましょう。
▶︎LECTURE14
もう一例。どこが違っているかわかりますか?
▶︎LECTURE15
そう、ストロークがずれてるんですね。このあたりから「左足の重要性」がお解りになってくるかと思います。この譜面は普通の8ビートです。が、わざわざ左足を入れてあることがわかります。ゆっくり確認しながら取り組みましょう。
▶︎LECTURE16
何の変哲もない16分音符のFILLです。上の段のずれたストロークで行っている例です。聞こえ方がまるっきり違うのが解りますか?そう、ストロークによって聞こえ方は全然ちがうのです。これは同じスネアの上でやっても全然違います。譜面を見ただけではパッと見、なにも変りませんね。三連符でも同じことです。ぜひチャレンジをしてみましょう。すべてのストロークに左からのスタートがあることは言うまでもありません。当然必須です。左右入れ替えて練習しましょう。
パラディドル
▶︎LECTURE17
シングル・ダブルストロークをいろいろ混ぜてプレイ!その第一歩がこの練習例です。 左右を等しく鍛えられ、バランスも良くなります。
▶︎LECTURE18
それでは、次の段階(上では16分音符で表記しましたが、次からは8分音符で表記します。)当然4種類あります。カウントをしっかりとって取り組みましょう。うやむやに手順だけをこなしてるようでは意味がありませんよ!小節の頭を見失わないように注意しましょう。
ダブル・パラディドル
▶︎LECTURE19
右は表記上すっきりさせるために12/8で書いてあります。4/4とは、意味が少々違いますが、ダブル・パラディドルを練習する上では同じと考えて問題ないでしょう。ここまでやってみてだいぶ慣れてきたら、自由に手順を変えてチャレンジしましょう。シングルストローク、ダブルストロークなどを混ぜて自由につかえるように練習しましょう。
▶︎LECTURE20
「自由に使えるように」と言っても、少々乱暴な話だったかな?!もうひとつ12/8練習例をご紹介します。ふだんは3連符として考えて練習しましょう。
▶︎LECTURE21
そしてもう一つ練習例です。実際のところ自由に叩けるようになるにはたくさん練習しないと無理な話です。では効率よく巧くなるにはどうしたら良いのでしょうか?それはもうちょっと話をすすめて違った方向から責めて行きます。
3 3連符
TRIPLET ACCENT
▶︎LECTURE22
今回は3連符のアクセント、TRIPLET ACCENTをレクチャーします。様々なパターンの譜面を右に紹介しましたので、左足を入れながら 8小節ずつ練習してみましょう。最初はオルタネート(左右交互)で取り組みましょう。早さより的確さときれいな音、アクセントとノーアクセントの違いをはっきりと表現する事が目的です。後々どんな練習に応用されて行くのかはナイショです♪
3連符(続編)
今までのレクチャーを流動的・空間的とするならば、静・刻・連と例えられるでしょうか。「運動的に記憶するもの」と、まずは深く考えずに留意しておいてください。今回のレクチャーはソロの基本にもなるいろいろな物の基本について触れて行きます。基本ですので食事をしながらでもテレビを見ながらでもできるぐらい体に染み込ませましょう。大丈夫!ドラマーなら誰もが通る道。絶対出来ますよ!
▶︎LECTURE23
1つ目、アクセント。これは一番自然的なアクセントです。3連符というぐらいだから3種類あります。一番簡単で単に3連符叩くとこれになってる人が多いですが、これはいけません。ノーアクセントが出来てはじめて意図的なアクセントを自在に操れるということです。
▶︎LECTURE24
2つ目、一番不自然な難しいアクセントです。しかしこれも必須です!このように連続することはまずありませんが、覚えておかねばなりません。覚えておかなければならない理由はまだナイショ。そのうちわかるますよ~。(実はもうヒントが他の項目で出ているのです。)
▶︎LECTURE25
3つ目、どれも重要ですがこれはさらに重要です。何が何でも綺麗にデキルまで練習しましょう。街中のドラマー達はあまりこのような練習はやらないでしょう。結果、なかなか進歩できない悲しい現実があるのです。練習にあたっては必ず左足のH・Hを踏みながら確実に取り組みましょう。テンポはゆっくりと。速くしても意味が薄れるだけになってしまいますよ。
▶︎LECTURE26
アクセント部分をバスドラムにした練習例です。3つめは特によく使いますので頑張って練習しましょう!3つともソロの基本になっているフレーズのひとつとなります。これが出来るようになったら、前回のTRIPLET ACCENTを。アクセント部分はバスドラムを加えて練習してみると良いでしょう。当然左足がサボっていたら出来てないのと同じですよ~。さらに3つ目のフレーズはRLをそれぞれダブルストロークにしてみましょう。なまらして5連符ぽく叩くのも良いです。難しく聞こえますが考え方はごくシンプルということに尽きます。
一般的な教え方は物事を細分化して様々なテクニックという、例えるなら、「点」の状態をたくさん覚えてもらうやり方が多いでしょう。一方で当スクールでは大きな流れの中で 覚えていくやり方、これも例えるなら「線」の状態で学んでもらう様にレクチャーしています。たしかにテクニックを勉強することは必要ですが、そのテクニックを使いこなせていない人が余りに多いことに問題意識を持っています。仮に使えたとしても、取って付けたようなフレーズだったりしているワケです。今回のレクチャーはテクニック的な物もありますが、基本は運動的に記憶しておくべきものを重視しています。せっかく覚えたフレーズも演奏中使えない&出てこない状態では困ってしまうでしょう。ドラムはリズムを刻むものと考えるより、ドラムで歌ってもらいたいのです。この「歌心」ということが何よりも重要なのです。
4 リズム
初級者のための8ビートエクササイズ
今回のテーマは8ビートです。「それぐらい叩けますが...」という方も一度読んでください。そういう人も今回ターゲットにしたレクチャーです。最初の4種類ですがほとんどのドラマーはここから始めたのではないでしょうか。譜面がまったくダメと言う人のためにカタカナで表現してみました。
▶︎LECTURE27
ドンパンドンパン
▶︎LECTURE28
ドンパンドドパン
▶︎LECTURE29
ドンパドドンパン
▶︎LECTURE30
ドンパドンドパン
1+2+3+4+(+はand カタカナで「エン」と読みます)はワンエントゥエンスリエンフォエンという感じになります。もうお分かりかと思いますが、カタカナでも立派に数学的に表しています。そしてこの1+2+3+4+という数え方を知らない人も多い現状でもあります。これは絶対役に立ちますので覚えましょう。16分音符、3連符の数え方もありますが、そのレクチャーはまた次回に。この4種類ができれば8分音符までのすべてのバスドラムのパターンに応用できるはずです。初心者の方はこれを「完璧」というぐらいまでやりましょう。
中級者のための8ビートエクササイズ
▶︎LECTURE31
提案その1、スネアを両手で、左足はハイハット、右足はバスドラム。上の4種類を。書いておきます。どうでしょう、しっかりできますか?けっこうつまづく人も多いのではないでしょうか。軽く考えずに取り組んでみましょう。変なアクセントは付けないように注意を。きれいな音で、強く叩かないことを意識して。
▶︎LECTURE32
提案その2、スネアを16分音符に。
▶︎LECTURE33
提案その3、バスドラムのパターンにバリエーションを。これは一つの例ですので、いろいろなパターンでやってみましょう。
▶︎LECTURE34
スネアの手順にバリエーションを。これも一つの例です。他にもいろいろな提案がありますが、各自でアイデアをだしていくのも大事なことです。このレクチャーがAtoZすべてを語らずにしてるのも、考えるこを忘れないでほしいメッセージが含まれているからなのです。
4ビート(SWINGBEAT)
▶︎LECTURE35
お待ちかねのスウィングをレクチャーします。豆知識ですが、SWINGBEATを4BEATと言って通じるのは日本だけのようです~。右は俗に言うシンバルレガートです。譜面ではこのように書かれるのが一般的です。しかしこれは省略して書いてあります。実際は譜面に書けるような数学的なタイミングでは無いからです。
▶︎LECTURE36
わかりますか?その時のテンポによってニュアンスが変わってくるのです。テンポが早ければ8分、遅ければ3連になってきます。
FAST <<< MIDDLE >>>SLOW
▶︎LECTURE37
右は、はじめての方でもわかりやすくしたものです。前回パラディドルのレクチャーで少し紹介した手順です。スネアと左足のH.H(ハイハット)だけでやってます。まずは、テンポ100ぐらいでチャレンジしてみましょう。慣れてきたら右手をライドシンバルに。どうでしょうか、チーチキ チーチキと聞こえてきませんか?そうですR右手は、シンバルレガートの音型になっています。
▶︎LECTURE38
譜面にしてみるとこのようになってます。それでは左手をお休みして右手と左足だけで叩いてみましょう。慣れたらお好きな曲にあわせてみるのも良いでしょう。大体つかめましたか?しかし文字だけでは実際つかみずらいですね。こればかりはレッスンを受けることが一番の近道でしょう。ここまでのレクチャーでレガートを覚え、知らないあいだに左手のパターンも既にいくつか覚えてしまっていますので、まずは日常のウォーミングアップとして継続していきましょう。